2025年8月に、立て続けに2度、こはるが痙攣発作を起こしました。
今まで一度も下痢や嘔吐をしたことがなく、血液検査の数値も良い健康自慢なこはる。
予兆もなく突然のことで、動揺しました。
これから、このことがどうなっていくのか分かりませんが、記録として残していきます。
1回目の痙攣(8月7日)
夜22時、お庭で排泄をした後のことです。
いつものように見守ってると、突然変な歩き方をしだしました。
体が左右どちらかに傾いてそのまま崩れる感じにへたり込んだので、「どうした?」と近づくと、
両手足が細かく震え、鼻水がたくさん出ていました。
でも意識はしっかりあって、目線も合います。
こはる本人もびっくりした様子で、パニックになっていました。
近くにいたとーちゃんを慌てて呼び、記録のため動画を撮ってもらいました。
次の日が休診日だったため、2日後にかかりつけの動物病院へ。
その日の日記が次です。
2025年8月9日
夕方5時半に病院へ。動画を見てもらった。
脳からの伝達、神経系の症状。
- 脳の障害か、てんかんが疑われる。
- 脳の障害は短鼻種に多い。パグとかフレブルなど。柴には多くない。
- 脳の障害でない場合、おそらくはてんかん。
- てんかんは3歳で発症することが多い。(ちょうど、こはるは3歳)
- てんかんは100頭に1頭あるらしく、治らないが薬は沢山あり、副作用もない。
- 薬を始めると飲み続けないといけないが、重篤にならない限り命を縮めるものではない。
8月、9月の間に再発するようであれば、MRIを受けた方が良いとのこと。
今回はまだ検査は見送り、しばらくは様子見。
どんな時に再発するのか、心配は絶えない。
そして、思ったよりも早く2回目が起きました。
2回目の痙攣(8月19日)
夕方18時半、前回と同じくお庭でゆっくりしていた時です。
いつも注意して見るようにしていたので、すぐに異変に気が付きました。
今度は全身ではなく、左の前足だけが震えていて、本人は制御できない自分の足を一生懸命舐めて収めようしていました。
その時の様子です。
翌日朝に病院に電話し、当日、診療時間外に急遽診てもらいました。
その日の日記には次のように記されています。
2025年8月20日
病院へ。午後2時、時間外に診てもらった。ほんとうにありがたい。
動画を見てもらった。やっぱりこれはおかしいと。
- こはるは自分で足を舐めていて、意識がはっきりしていること
- 症状が収まったあと、こはるはすぐに回復して庭を走り回ったこと
- これらを見ると、てんかんではなく、珍しい病気の可能性も疑われる
脳神経科の専門医の下でMRI検査を受けるため、平針にある動物の高度医療センターに紹介してもらうことになった。
そんな病院があるんだって驚いた。土曜日以降最短で予約を取ってもらう。
こはるに、何が起きてるのか。怖いけど早く知りたいと思う。翌日、検査日が決まりました。
日本動物高度医療センター名古屋で検査
こはるだけ朝ごはんを抜いて、おもちも連れて高度医療センターへ。
(施設には、診察を受ける動物しか入れないので、おもちは車で待機です)
街中のクリニックや動物病院と明らかに違う、特別な佇まいに私も緊張していました。
ここからは日記を引用します。
2025年8月25日
動画を見てもらった。2回目がやはり参考になるとのこと。
てんかんは、特徴として意識がなくなるけど、こはるは制御不能な前足を気にして舐めてて、意識がしっかりしている。てんかんの場合は痙攣の後にいつもと違う行動(異常行動)が見られるが、こはるは痙攣が治るといつも通り庭を走り回った。このことから、発作性ジスキネジアの疑いがあるとのこと。初めて聞く病名だった。
後で調べると、命を縮めるようなものではなく、付き合っていくもののようだと分かった(この点はてんかんも同じ)。てんかんとジスキネジアは、症状がとてもよく似ているため確定が難しく、検査結果や症状で可能性を除外していくしかないということだった。
一通り、今日行う検査の種類と流れについて説明を受けた。まずは、高度な検査が受けられる状態かどうかの確認と、てんかんやジスキネジアに繋がるような所見がないかを確認するため、血液検査と胸部X線を受ける。
一旦こはるを預け、1時間半ほど待って呼ばれた。血液検査は異常なし。胸部X線検査も問題なし。
この後の検査の流れについて説明を受け、麻酔や検査の同意書にサインをした。
費用は23万円に消費税。パンチが効いてる。(が、ひよるところではない)お迎えは夕方6時ごろとのことで、一旦家に帰って昼食をとる。
お昼を食べ終わって片付けをしてたら、病院から電話が。
こはるに何かあったのかと思ってドキっとした。
予定より早めに検査の順番が来て、3時ごろにお迎えができるとのこと。
ちょうどタイミングも良くて、すぐに家を出た。結果を聞く。
- 脳波検査:時折、ピコンとした山がある。てんかんの特徴。
- MRI検査:脳はきれいに左右対称。脳炎といった異常なし。
- 髄液検査:感染症(脳炎、髄膜炎など)の疑いはなし。
総合的に、次のような診察結果となった。
- 脳波の状態から、突発性てんかんを疑う。
- ただし、てんかんの特徴でもある「意識消失」や「発作後の異常行動」がないことから、ジスキネジアの可能性も捨てられない。
- まずは、てんかんを疑って薬を投与、効き目がなければ一旦立ち戻ってジスキネジアを疑う。
てんかんと診断された場合の薬の投与基準は満たしている(すでに2週間に2回発作が起きている)が、発作が起き始めて間がない。
薬の有無にかかわらず、しばらく発作が起きない可能性も充分に考えられるため、投与しても薬が効いたのか発作が無かったのか判別が難しい状態。てんかんは薬をやめられない病気なので、薬の要否の判断は慎重に行うのが良い。
発作の程度が重度ではないことから、しばらくの間経過を観察し、頻度やきっかけ・程度を見てもよいのでは。ということで、最終的に3カ月程度、経過を観察することに。
2週間に1回程度の発作であれば、3カ月様子を見てから再診を受ける。
それ以上の頻度で発生する場合はすぐに電話して再診を受ける。発作が起きたら可能な限り動画を撮る。
次の診察日は、11月19日。
病院でお迎えしたこはるは、まだ意識がもどって間もない様で、麻酔のマスクをしていたせいか顔も濡れて朦朧としていました。抱きしめていても、車に乗せていつものようにおもちの傍で寝かせても、朦朧としているのに落ち着きがなく、状況が分からずパニックになっているような、しばらくそんな状態が続きました。
その姿を見たとき、「こはるには、こんなつらい思いをさせたくなかった。」と、検査が必要になるような、そんな病気にはさせるまいと思ってきたのにと…。苦しい気持ちが抑えられませんでした。
でも、犬にも病気はある。てんかんにしろジスキネジアにしろ、脳神経障害があることに変わりはないけど、どちらも命に直結するものではない。薬もあり、副作用もない。そう思うと少し気が楽になりました。
3カ月間の経過観察と再診(11月19日)
経過観察の間は、こはるの様子に注意しながらも通常通り過ごしました。
いつものように松本に行ってお出かけしたり、去年に続き青木湖でカヤックを楽しんだり…。
そして3カ月、結果として痙攣発作は一度も起きず。
髄液検査をした時に、頭の後ろ、耳と耳の間のちょっと下の毛を剃られちゃって、その跡が結構目立って痛々しい&夏場は直射日光が頭皮にあたって心配でしたが、その部分の毛も充分に生え揃ってすっかり元通りになりました。
そして11月19日、高度医療センターで再診。
次のような診察結果になりました。
- 前回から痙攣が一度も起こっていないことから、投薬は見送り。
- 脳波検査の結果を見る限りてんかんの素因はあることから、今後も発作が起きる可能性はある。
- 再度発作が起きたらかかりつけ医を受診し、発作の頻度に応じて投薬を検討する。
- てんかんの薬が効かない場合は、再度立ち戻ってジスキネジアを疑う。
この日は、日記が書けてなくて。
と、いうのも… 病院でお会計を待っている時に母親からLINEが届き、終末期医療を受けていた父が亡くなったと伝えられました。なんだか… ね。いろいろありすぎです…
まとめ
こはるには、てんかんの素因があることが分かりました。
もしかしたら、てんかんではなくジスキネジアかもしれません。
これからも痙攣発作が起こる可能性はあるけれど、行動制限はなく、いままでどおりの生活でOK。
発作が起こった時は、どのような条件で起こるのか、また頻度はどの程度かを注意深く観察し、今後に備えます。
できる限り薬は避けたかったので、まだ治療が必要な段階ではないと分かり、ほっとしました。
また、飼い主として、早期発見・早期検査ができたことはよかったなと思っています。
今後どうなるか分かりませんが、初動としての記録はここまでです。
心配していただいたみなさま、ありがとうございました 😭
こはるは今日もお庭を爆走していますので、大丈夫!👍
